Berkeley California Life’s Diary

CA LIFE&WINE🍷

カリフォルニア ベイエリアでの生活情報などを紹介しています。

カリフォルニア生活を始めて5か月で感じたこと。

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カリフォルニア生活を始めて5か月。

時の流れは早く、今年もあとわずか。

カリフォルニアで生活を始めてあっという間に5か月が経ちました。

日々新鮮に感じていたことも少しずつ慣れてきてしまって、

感じたこと、驚いたことも忘れてしまうのが悲しいので

これまでの生活を振り返って感じたことを綴ってみようと思います。

 

1.誰にでも話しかける人たち

皆さんがご存じの通り、アメリカでは店員さんと挨拶をする習慣があります。

日本であれば、レジの人に「調子はどう?」なんて聞くことはほぼないでしょうが、アメリカでは挨拶がなければ逆に不自然です。

挨拶の延長で世間話をする人もいるので、始めはレジに行くのが恐怖でした。

 

しかし、街を歩いていると話しかけてくるのは店員だけではないことに気づきました。

商品を手に取ると、他のお客さんに「それ、おすすめよ」と言われたり、

歩いていたら「そのリュックどこで買ったの?」と聞かれることもあります。

バスに乗った時、運転手が後ろを向きながら私に世間話をし始めた時は

内心 ”ちゃんと前を見て!” とヒヤッとしました。

 ホームレスも話しかけてきます。(無視しますが)

 

知らない人と話すことに慣れていないため、

どこまで会話をするか(反応するか)の判断に悩みます。

私の見た目が完全にアジア人でも、あちらはお構いなしです。

寧ろちゃんと英語で会話ができずに申し訳なく思う程。

 

来年はレジの人と緊張せずに世間話くらいできるようになれるといいな。

 

2.みんな気にならないの?

アメリカは「遅延」「運休」「故障」に寛容です。

バスは遅延、満員でもないのにスキップ(その停留所を抜かす)は日常茶飯事。

 

サンフランシスコの有名な路面電車を乗りに行った際、

既に50人くらい並んでいましたが、始発だし運転間隔を考えるとそこまで待つこともないと思って並んでいたら、一向に人を乗せない。

「なんらかの原因(説明なし)で運休。再開見込み不明」で待ち時間は結果100分。

ようやく乗れたと思ったら突然、停留所以外で電車を止め、運転手がいなくなる。

暫くして戻ってきた彼の手には「サンドイッチ」。

”あぁ、昼ごはん取りに行ってたんだ”

何事もなかったかのように電車発車。アメリカは自由だ。

 

書けばキリがないほど、こんなことが日常に溢れ、「日本の正確さ、真面目さ」が恋しくなります。

 

3.もっと美味しそうに撮って!

 

 アメリカ生活で一番キツイのは「食事」かもしれません。

 

アメリカ版「食べログ」といえば「Yelp」。

Berkeleyは全米で食のクオリティが高い街と言われています。

地価も物価も高いので、そこは期待していました。

しかし、「Yelp」を何度も見ても全然魅力的に感じないのです。

 

理由は3つ。

「写真が美味しそうに見えない」

「量が多い、こってり」

「食べたことがないような食材、料理」

 

結果、家で料理することがほとんど。

「正直、今日は料理したくない」と思っても、

アメリカの冷凍食品や中食は

「フライドポテト」「ピザ」「フライドチキン」「サンドイッチ」「豆を煮たなにか」「パイ」「機内食のような炒めもの」がほとんどで、魅力ゼロ。

 

日本人が欲しがる「優しい味」には到底遠いものばかり。

 

アメリカ生活で美味しかった食べ物は「ハンバーガー」と

メキシコ人の作ってくれた「メキシコ料理」

韓国人が作ってくれた「韓国ラーメン」

 

こちらでは友達と家にごはんを持ち寄って食べることが多いので、

色んな国の友達作ったら新たな食の発見があるかも

友達作りのモチベーションになっています。

 

 

4.ジャパニーズ プラネット

 

「Japanese Planet」という言葉を聞いたのは、

私が通っている学校でのこと。

「子供たちが歩いて学校へ通うこと。自販機が壊されないこと。配達で家の前に置かれた荷物が盗まれないこと。」

それが当たり前な日本は別の惑星と捉えられているようです。

 

こちらではThanksgivingやChristmasなどホリデーシーズンに関わらず、

置き配達された荷物が盗まれます。

家の前に防犯カメラを設置していても、ただ犯人が映るだけ。

ホームレスを映しても逮捕できるわけでもなく、

窃盗犯もカメラに気づいても平気で玄関前の荷物を盗んでいきます。

 配達物が届かなかった(盗まれた)場合は

新たに商品を配達してもらうことができます。

 

販売元が太っ腹なのではなく、その損失を見越して価格設定がされています。

返品・窃盗文化のアメリカは自分たちで商品の価格を高くしているわけです。

 

CostcoIKEAの返品窓口にはいつも列ができていて、

返品理由など気にもせず粛々と返品の商品を受け取るスタッフを見ます。

なかにはクリスマスの飾りつけを購入し、クリスマスが過ぎたら全て返品する人も。。。

とんでもない世界です。

 

最近車を購入したので、気を付けているのが車上荒らし

車の中に貴重品や荷物を置いていると窓ガラスが割られ、盗まれます。

ですが、最近サンフランシスコや近郊で発生した車上荒らしの話を聞くと

金目の物を狙っているだけではなく、憂さ晴らしにやっている人も多いと聞きます。

 

例えば、「傘」

傘を車内に置いていただけで窓ガラスを割られ盗まれたそうです。

更に防犯防止のために触れるとアラートがなるように仕掛けていても

車の下に潜り込み、部品を盗んでいきます。

TOYOTAプリウスなど、人気の車種は特に狙われるそうです。

 

私の車は車を盗まれるとGPS機能で追跡し、警察を呼ぶことができます。

犯人はその機能がついているか確認するために盗んだ後、警察が来ないか確認するために数日公園に放置するそうです。

公園に放置された自分の車を迎えに行くのは何とも切ない気持ちになります。。。

 

「ラップトップ窃盗」「スマホ窃盗」のことも驚きました。

カフェでパソコン作業をしていると、突然パソコンが強奪されます。

日本のように歩きながら携帯を触っていると走ってきた人に強奪されます。

その話を聞いてからは外で携帯を触るときは、出来るだけ立ち止まって両手で持つようにしています。

 

 

 

5.常識人が損をする?

アメリカの自動車保険は日本より高額です。

理由は自損、他損だけでなく、無保険の車の過失による自損の保険があります。(Underinsured)

普通、ぶつかられた側は1円たりとも払う必要がないはずですが、

無保険の車にぶつけられたら「破産」または「逃げられる」ので、

自分で修理費を払うしかありません。

驚いたことにカリフォルニア州には15%もの人が無保険で車を走らせています。

また、3台に1台はどこかに傷がついたり、凹んだり、欠損した車を見かけます。

 

この前、「後部座席のドアが完全にない車」と「後部が破損して配線が完全に露出した車」を見かけました。

「命知らずだな」と思います。

 

自動車保険の話をメキシコ人の友人に「ありえない」と愚痴ったら、

「メキシコもそうだ」と言われ、

そうだ、この国は先進国で治安のいい街だったことを忘れてました。

 

 

東京の感覚を捨てること

こちらで生活を始めたら、すっかりお洒落もしなくなりました。

流行の服などもうわかりませんし、興味もなくなります。

お洒落への関心がなくなると、少し悲しい気持ちになりますが…。

 

東京で暮らしていた頃のように

週末は自転車で銀座、築地、日本橋で買い物や美味しいレストランへ行ったり

外で夜遅くまで独りで飲んだり、歩いてお店をはしごしたり(これを他の国の人に話すと驚かれる)

なんてことは絶対にできません。

 

外に出れば何か楽しいことに出逢える東京という街は本当に素晴らしいと思います。

こんな安全で都会な街は他にないはず。

ここで生活を始めると、外に頼っきたせいで自分が打ち込めるものがないことに気づきました。

こちらで暮らす人たちは、趣味を見つけるのがとても上手な気がします。

それに反して自分は三十路を過ぎたモラトリアム笑

 

これから先の5年半でじっくりと自分探しをして、

夫のように打ち込めるものに出逢えるといいな。

 

おわり