【本厄年】アメリカのハイウェイで玉突き事故～忍耐の修理編～

車が修理工場から返却されるまでが事故処理だと学ぶ。

GEICO指定工場の３分査定 (Inspection)

まずはTOYOTAの修理工場に車を出す前に、GEICOが指定した査定工場へ持っていくことに。

工場はGEICOのサイトから事前予約が必要。混み合っているのか１週間半後にしか予約が取れなかったため、部品の盗難や雨が降らないことを祈りながら屋外の駐車場に事故車を放置。

一週間半後

予約当日、事故車を工場へ持っていくと

スタッフが自分のスマホで車を数枚撮影。

（まさかこんなので修理費の見積りを取るつもりじゃないだろうな）

３分後、、、

スタッフ「はい、おしまい。コロナで修理費の査定はすぐできないから、後日査定結果伝えるわ。」

わたし「あっ、はい。（えっ？！この３分間のために１週間半も予約を待っていたっていうのか）。」

この程度の撮影なら私にだって出来たし、AAAの査定と差があり過ぎる。

一体どんな査定結果を出すつもりだろうと考えながら、次の修理工場（TOYOTA）へ持っていくことに。

【教訓】絶対に日本と同じだと思ってはいけないよ

朝９時に工場へ着くと、工場内からクラブで流れているようなR&Bソングが爆音で流れ、なんだか嫌な予感。

アメリカではスーパーの作業場などではよくノリノリな曲が流れているので、珍しい風景ではなかったけれど、日本のTOYOTAでは絶対に流れたりはしないだろうなとは思った。

TOYOTAのスタッフからは「修理は２週間～２週間半で終える予定」と伝えられ、意外と早く終わるんだと安心。

遂に自分の車を手放したけど…どうやって帰るんだ？

日本では代車が用意されているけど、アメリカは違うの？

「車を借りたい」と言うと、提携しているレンタカー会社（エンタープライズ）に車で連れて行ってくれた。

レンタカー会社の前で車を降ろしてもらい、さっさと走り去っていくスタッフの車。

わたし「車を借りにきたよ」

エンタープライズ「残念ながら、今貸せる車はないんだ」

わたし「へぇっ？！」

まさかの車が借りられない。

普通レンタカー会社に連れていくなら、事前に車を借りられるかくらいは確認してくれるんじゃないの⁈

借りられないことでエンタープライズを責めることもできないし、TOYOTAのスタッフは去った後だったので、仕方なく徒歩で帰宅。

車を借りることが出来なかったけど、２週間程度で車が返ってくるんだから、それくらいは車がない生活で我慢しようと思うことにした。

ストレスが急加速する。

あれから２週間。

そろそろTOYOTAから連絡が来るだろうと思っていたが、ここはアメリカ。こちらから連絡しないとあちらから連絡なんてないだろと流石に学習した私たちはTOYOTAへ電話することに。

スタッフ「あと２週間かかるわ」

じゃあ何故最初に１か月かかるって言わないの？！

倍かかってんじゃん！！！

車ない生活を我慢して続けてたけど

流石にあと２週間は耐えられない。

保険会社を通じてレンタカーを借りる

結局車を借りることになってしまった。

GEICOで加入していた保険は、車の修理期間中のレンタカー費を上限付きで補償してくれる。

１日＄３５、最大３０日間。（ガソリン代は除く）

GEICOが提携しているレンタカー会社であれば、GEICOのサイトから車を予約できる（提携外からのレンタルも可能）。提携した会社であれば補償費用を差し引きした値段だけをレンタカー会社に払うので楽。

エンタープライズはGEICO提携の会社なので、２度目の正直で車を予約し受け取りに。

車はセダンタイプなら補償内ギリギリで借りられそうだったが、RAV

４と似たSUVを借りることに。一日＄１０オーバーだったけど、あと２週間の辛抱。

そして、２週間が経った。（計１か月経過）

待ったなぁ、１か月長かったなぁ、車って大事だなぁ、なんだか離れ離れになった我が子を想う気持ちになってくる。

掛かってくるはずもない連絡をこちらから掛ける。

スタッフ「来週の金曜までに終わる予定」

その翌週。

スタッフ「来週の金曜まで（以下省略）」

わたし「なんで？？？？？？？？」

スタッフ「ヘッドライトを取り寄せている。」

もう１か月半も経ってるんや！

どっからヘッドライトを取り寄せてるんや！

スタッフ「コロナだから仕方ない」

コロナとヘッドライト、関係あらへん！

日本語なら溢れてくるこの怒りと疑問は夫とTwitterにしかぶちまけることが出来ず、このまま永遠に翌週に延ばされ続けるんじゃないかと思ってきた。

初めて知ったYelpの評価

これまで、TOYOTAの正規の修理工場だから、さすがにアメリカでも酷い対応はされるはずがないって信じ切っていた。

毎週のように電話を掛けているせいで、スタッフもこちらと話したくないのか予定が延びることを伝えるだけでガチャ切りするようになっていった。

GEICOのレンタカー補償期間も過ぎ、延長できるか頼んでみたけど断られ、泣く泣く車を返しに行った。

エンタープライズのスタッフはとっくに修理が終わっていたと思っていたらしく、「修理完了日以降のレンタル代は補償にならないよ」と言われたけど、修理がまだ終わっていないことを伝えると、ただ驚いていた。

先の見えない修理の話を友人に相談すると、

ここの工場はYelpの評価が低いことを伝えられた。

低評価のコメントを読むと

「修理が終わるまで４ヶ月も待たされた」人がいた。

４ヶ月。気が遠くなるような月日。

よく待てたな、このやりとりが四半期続くと思うと気が狂いそうになる。

他のコメントは「新たに傷がついて返ってきた」など散々なものだった。

この評価を知っていれば、他の修理工場に出していたかな。

毎週電話してもあしらわれるだけで、担当者を出せと言っても「会議中で出られない」、折り返し電話するように伝えても電話は掛かってこない。

もう最悪の気持ちだった。事故った瞬間よりも最悪だった。

ここでようやく本社へクレーム

もっと早くこの手を使えばよかった。

予定していた日本の帰国が２週間後と迫ってきた。

まさか帰国日までに車が返ってこないかもしれないなんて、想像もしていなかった。

TOYOTA.USAの問い合わせフォームにこれまでのやり取りの経緯と、帰国までに修理を間に合わせて欲しい気持ちを切実に伝えた。

すると翌日には本社のスタッフからメールと電話が。

工場に確認して翌週の水曜日（帰国日の前日）に終わると確認したと言われた。

本当だろうか？

もう一切工場側の予定など信用していなかったが、

これ以上できることもないので信じるしかない。

車が返ってきた。だが壊れていた。

火曜日に再度進捗状況の確認のために電話をすると、

「翌日の昼過ぎに終わる」と回答が。

翌日工場へ行ってみると、「コロナのせいで時間かかっちゃって」とへらへらと言い訳ばかり並べるスタッフ。

もういい、帰国日前日だけど返ってきたし、話したくもない。

無の表情で聞き流していると、ふとYelpの評価で「傷がついて返ってきた」という言葉を思い出し、念入りに車のボディを確認。

目視で確認できるような新たな傷はついていないし、安心して車に乗り込む。

夫「あれ？」

シートベルトが出てこない。。。

事故の衝突時に助手席のシートベルトにロックが掛かり、それから使えなくなっていたが、それが壊れたままだった。

命の次に大事なシートベルトが事故当時のままになっていた。

これをまた修理に出すの？２か月近く何してたんだ？

もう怒りを通り越して呆れるしかなかった。

スタッフは「今から直すから」と言って、再び車を工場内へと運んでいった。駐車場に残された私たちは、このままどれぐらい待たされるんだろうと天を仰ぐしかなかった。

４０分程待って車が返ってきた。

たまたま同じ型の新車があり、そのシートベルトと交換したと笑顔で言われたけど、「はぁそうですか」としかならなかった。

アメリカで車を乗っている人に是非読んでもらいたい。

今回のわたしの経験が、アメリカでは想定内なのか想定外なのかわからないですが、

同じようにアメリカで事故を起こして不安やストレスを抱えている人たちに、こういう出来事は自分だけじゃないんだって思って欲しいのと、この体験談が車で事故を起こした人たちのためになってくれればいいなと願っています。

他にもこんな経験したっていう話があれば是非コメントで教えて欲しいです。

長くて読みづらいブログを読んでいただき、ありがとうございました。